食べてもええもん
食べたらあかんもん
「アレルギー科」に惑わされないで
困ったことに日本では、まったく正規の勉強をしていない診療科でも自由に看板に掲げることができます(麻酔科以外)。患者さんの立場からすると「アレルギー科」は本当に専門的な知識をお持ちの先生なのか、ごく一部ですが増患対策としての「看板」なのか区別がつかないのが現状です。
患者側としては惑わされないように、受診するにあたって、ご自分の言いたいことを事前にまとめておく必要があります。
アトピーだけに限ったことではありませんが、新しい患者さんに対して医師がお聞きしたいことはだいたい決まっています。英語の勉強と一緒で「5W、1H」が大切です。
1. who;だれが?
2. what;何が?(どんな症状、皮疹? 喘息?)
3. when;いつから?
4. where;どこに?
5. why;どうして?(何か思い当たることは?)
6. how;どのように?(これを食べるとこうなるetc.)
をきちんと整理しておきます。それらにプラスして、今までの治療経過、使用薬品名、最近の食物日誌などを準備すればいいでしょう。
「日本アレルギー学会専門医」にアクセスしていただくと、リストが都道府県別、診療科別で検索することができます。もちろん皆さん、患者さんと医師との相性がありますから、医師の説明に納得できない場合は医者を変えましょう。
また、お母さん方の書かれたホームページがいっぱいあります。まさに「アレルギーとの闘いの記録」といえるものばかりです。たいへん参考になりますし、ものすごく勇気をくれるものばかりです。
わけのわからないアレルギーと闘うためには、一人で悩んでいてはあきません。繰り返して言いますが、「アレルギーは血液検査で診断される」というのは間違いです。「アレルギー科に行きましたが、検査で何もでてないから何を食べてもいい。神経質にならないで」といわれた患者さんが後を絶ちません。血液検査はあくまでも補助診断にすぎません。「私は、神経質やない! ほんまに食べたら何か出るねん!」と思ってください。
みなさん、ご自身をよリスキルアップして、アレルギーと闘いましょう!